男性看護師の立場

以前は女性看護師を「看護婦」、男性看護師を「看護士」と呼んでいましたが、2002年4月から両者を「看護師」と称するように法律が改定されました。しかし、未だ男女比は1:9と男性が圧倒的少数です。その対比は地方と都会では差があるのでしょうか。まずは全国的な男女比率、現場での立場の違いについてみていきます。

【全国的な傾向】
先ほど述べたように、看護師の男女比は圧倒的に男性が少数です。そのため、前段階である看護学校や大学で女性ばかりの中で学ばねばならなかったり、職場で周りがすべて女性である、という状態も発生します。男性看護師を受け入れたものの、ハード的に更衣室が無かったり、女性看護師から職員用トイレを使わないで欲しいとか、仮眠時の布団を別にして欲しいなどと要求があるケースもありました。求人も性差による募集は一般の職業と同様、禁止されているものの女性が前提であったりもします。
体力の要る現場では、男性看護師を積極的に採用しているところもあります。それは泌尿器科、透析科、精神科、手術室、ICUなどが多いです。また、原則的に産婦人科には男性はいませんし、内科に配属されることも少ないようです。看護師間だけでなく患者さんにもジェンダー・バイアスや男性にケアされることの抵抗感があり、なかなか認知されないところがあります。
しかしながら、れっきとした国家資格で生涯、安定した職業でであることから、プロフェッショナルとして働く男性看護師も多いのです。
女性患者が、男性看護師によるケアを嫌がるように、男性患者にも女性看護師にケアされることを嫌がる(特に若い男性で排泄や清拭など直接肌に触れるような)ケースもありますし、逆に男性患者が女性看護師を言い方はセクハラ的な意味ではなく「目の保養」「病床での華やぎ」として見るように、女性患者が男性患者を同じような目線で見て喜ぶこともあります。また、小児科では「お父さん」「お兄さん」的な存在として子供に人気があります。

【地方での傾向】
全国的な傾向とさして変わりはありませんが、地方は求人自体が少ないために、女性看護師を多く取る傾向があるようです。高度な医療を施す病院が少ないこともあり、ICUや手術室の数もすくなくなり、男性看護師が現在、活躍する場が多くはないのが事実です。
しかし、男性看護師が将来への不安や悩みを語り合う「男性看護師会」が各地に出来つつあります。地方でも三重県では、病院の垣根を越えた「三重男性看護師会」が結成され、三重、愛知両県の7病院の20、30歳代を中心に約20人が参加しています。看護師不足の現在、地方でも男性看護師の需要が叫ばれ始めてきています。

実際に活躍している男性看護師が書いているサイトがあります。ぜひ一読してみてください。
男性看護師のキャリアアップ講座